全国に伝わる弘法大師伝説

弘法大師空海は高野山奥の院で入定されるまでの間に多くの地を訪れており、困難な問題を解決、困窮の民を救済などの伝説が全国に残っていることは、弘法大師が信仰の対象になっていたからです、それらの伝承をご紹介致します。

弘法大師伝説

平安時代の庶民の生活

平安時代の貴族達は「寝殿作り」を取り入れた屋敷に住み、広い庭園には桜が咲き、池もあって豪華な暮らしぶりでしたが、庶民の生活は都に近い所でしたら木造建築の一般家屋でしたが、ほとんどの庶民はまだ縄文時代から変わらない「竪穴式住居」で暮らしていました。

食べ物にしてもとても貧しい内容で、稗(ひえ)や粟(あわ)が主食で量も少なく、道端の雑草なども食べていましたが、お腹一杯に食べることが出来なかったそうです。

医療も満足に受けられなかったことや栄養状態が良くなかったことなどで、平均寿命が30歳程度だったそうです。

弘法大師空海の時代には山岳修行者が各地の山々を修行しながら村人の病気の手当てをしたり、得られた霊力によって民衆の救済をしており、山岳修行者の生活は托鉢、物乞い、布施によって賄われていましたし、お金も無く泊まる所も無いことから、一晩の宿を請うしかないのです。

このような貧困の時代にあっては当然の如く山賊や物盗りなどが横行し、中には僧侶のふりをして悪事を働く者もあったと思われ、托鉢や一晩の宿などは断られて当然だったと思われます。

仏法僧に帰依して供養するのが功徳になることを説くための方便として「弘法大師に水を供しなかったから井戸が枯れた」ような話も生まれたと思います。

弘法大師は自分に供養しなかったから仕返しをするようなことはしないはずです。

そういった時代背景も考慮の上で弘法大師伝説を見て頂ければと思います。

弘法大師伝説の分類

弘法大師空海の伝承は真偽のほどが不明なものを含めて相当数ありますが、大まかな分け方をすれば

  • 「水」に関する伝承
  • 「動植物」に関する伝承
  • 「岩石」に関する伝承
  • 「魔物」に関する伝承
  • 「御礼品」に関する伝承
  • 「造寺、仏像」に関する伝承
  • 「修行」に関する伝承
  • 「命名」に関する伝承

などに分けられ、更に話がこれらの内容の要素を二つ以上含む伝承もありますが、「水」「動植物」などの分類も付けておきます。

全国の弘法大師空海伝説の日本地図

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