六種供養とは
六種供養とは仏を供養するために供えるもので、閼伽(あか)、塗香(ずこう)、華鬘(けまん)、焼香(しょうこう)、飲食(おんじき)、灯明(とうみょう)のことです。
五種供養と六種供養
仏を供養するために供えるものとして五供養または六種供養と言って決められたものがあります。
五供養とは塗香、華鬘、焼香、飲食、灯明のことで、六種供養とは閼伽、塗香、華鬘(けまん)、焼香、飲食、灯明のことです。
五供養に閼伽が加わったのが六種供養になります。
寺院で修法を行う大檀(だいだん)では火舎香炉を中心として左右対称に閼伽、塗香、華鬘、更に飲食、華瓶を置きます。
六種供養の配置
六種供養とは仏教に於ける仏に供える供物のことで、閼伽、塗香、華、焼香、飲食、灯明のことです。
それぞれの内容は次のようなり、写真のような配置になります。
- 閼伽…清浄な水
- 塗香…手や身体に塗るための香
- 華鬘…清浄な花
- 焼香…火を付けて焚く香
- 飲食…飲み物と食べ物
- 灯明…油を使って灯す灯り
六種供養と六波羅蜜
六波羅蜜とは大乗仏教に於ける六つの修行法で、菩薩が如来になるために必要な功徳になり、私達の日常生活の中でも実践できる仏道の修行法です。
仏教に於いて供養することは大切な修行です。
六種供養と六波羅蜜には次のような関係があります。
一般家庭では
五供養とは塗香、華鬘、焼香、飲食、灯明と書きましたが、閼伽、華鬘、焼香、飲食、灯明を五供養ということがあり、一般家庭では塗香をあまり使いませんので、むしろ後者の方が一般家庭向きです。
一般家庭の五供養は
- 閼伽…水
- 華鬘…花
- 焼香…お線香
- 飲食…仏飯
- 灯明…ロウソク