家庭とは
家庭とは家という建物と、家の中で生活を共にする家族という集まりのこと。
家庭は生活の基本の場
私達が人として生きている間は生活の拠点である家を必要とし、家は外敵の侵入を防ぎ、食事や排泄、入浴、睡眠などの生命維持の基本を安心して行う場であり、家族のコミュニケーションの場でもあり、動物で言う所の巣みたいなものですが、動物の巣と違う所は家の中で暮らすにはルールやマナーがあることです。
小中学校で家庭科を学ぶのは人としての協調的なルールを身に付けて、家庭という共同生活をうまくこなしていくための技能を習得するためであり、生活するということが一つの学問としての知識になっているのは、学ぶことによって豊かで平和な家庭生活が実現するのです。
地球上の生き物には皆それぞれの生活の仕方がありますが、私達が人として生きていくためには生きるための知識と智慧を身に付けて、皆で幸せに生きていくことが他の生き物とは決定的に違う部分です。
家庭は安心の場
家庭は家族が安心して過ごせる場であり、家族がお互いに安心出来るのは信頼関係があるからです。
夫は妻を信頼し、妻は夫を信頼し、夫婦は子供を信頼し、子供は両親を信頼する。
これは当たり前のことですが、お互いの信頼のためには日頃のコミュニケーションが大切であり、「おはよう」「行ってきます」「行ってらっしゃい」などの挨拶や日常の会話がお互いに気兼ねなく出来ていることが基本です。
家庭の平和
毘沙門天は妃の吉祥天と子の善膩師童子と共に家族神であり、天部でありながらも家族の姿を取って人間世界の家庭の幸せを説いています。
家庭の中では自分の事ばかり言ってはいけません、相手の幸せを願う利他行を実践すれば必ず家庭が平和になります。
平和な家庭は家族だけで作れるものではなくて、神仏、御先祖様と協力して出来るものですから、賑やかな家庭は自分達だけではなくて、眼には見えない方々と共に作り出すことが出来るのです。
夫婦というものは眼に見えない御縁で繋がったものであり、子供についても天から頂いた御縁であり、神仏や御先祖様とも御縁で繋がっているのですから、只ひたすらに御縁に感謝して、その御縁を大切にすればまた次の御縁を頂けるのです。
家庭の平和は御縁を大切にすることで得られるのです。