2018春季お焚き上げ

千羽鶴は病気で治療している人に対して、治りますようにとの気持ちを込めて折ったり、或いは平和への思いを込めて戦没者の方のために折ったりします。

一つ一つの鶴を繋げて千羽になった時に相手に差し上げるのですが、千の願いがこもっている鶴は、病で苦しんでいる人にとって、大きな支えとなり、希望にもなるものです。

大切な人が病気になったとしたら、何かして差し上げたいと思っても、お見舞いに行くにしても限度がありますし、家に居ても落ち着かないもので、そういう時に千羽鶴を折っていますと、無心になれるものです。

写経も修行ですが、千羽鶴を折るのも祈る気持ちが伴えば大切な修行です。

病気が完治して退院することが出来たとしたら、千羽鶴には感謝してお焚き上げいたしましょう。万一帰らぬ人になったとしたら、千羽鶴にはやはり感謝して、お焚き上げで折った人の気持ちを天上に届けて差し上げるようにいたしましょう。

物には人様の気持ちが付いたままになっていますと成就できません。結果がどうであれ、成就とは届けることなのです。