仏門とは
仏門とは仏の道、仏の説いた道のことで、仏の世界の入り口にある門のこと。
仏門に入る
仏門に入るとは出家する、仏道に帰依する、僧侶になることで、俗世間の道から離れて仏の世界に入ることを言います。
仏の世界には門があって誰でも自由に出入りすることが出来るようになっています。
仏の世界は穏やかで平和、そして争いの無い世界ですが、戒律や教学、修行の日々であり、守るべき厳しい戒律もあるのです。
私達が普通に暮らしている俗世間は楽しみもたくさんありますが、苦しみの多い世界です。
その俗世間から仏の世界に入るには門をくぐる必要があり、それが「仏門に入る」ということなのです。
亡くなった人に戒名を授けて葬儀を行うのも仏門に入ることです。
仏門は誰でも入れます
仏の世界に入るには、何も難しいことはありません。
お金も必要ありませんし、資格や試験もありません。
仏の仕事は全ての衆生の救済であり、私達を救うために日夜活躍されていますので、仏の世界は誰に対しても門戸が開かれており、誰でも自由に入ることが出来るのです。
優秀でなくても良いのです
自分には才能が無い、取り柄が無いと諦めることはありません、周利槃特(チューダ・パンタカ、しゅりはんどく)は釈迦の十大弟子の中でも「仏説阿弥陀経」に7番目に出てくる、記憶力が大変に悪く、勉強が出来なかった弟子ですが、彼の行動は私達に勇気を与えてくれます。
きっと勇気がもらえます…掃除で悟った仏弟子チューダ・パンタカ
先に釈迦の弟子になった兄のマハー・パンタカのすすめで弟子入りした弟のチューダ・パンタカは四か月を過ぎても一つの句さえも覚えることが出来なかったそうで、自分の無能さを恥じたチューダ・パンタカはやがて教団を去ろうと釈迦に相談します。
釈迦は「自分を愚かだと知っている者は愚かではない。自分を賢いと思い上がっている者こそ、本当の愚か者である」と説き、彼に一枚の布(または箒)を与えて、「塵を除く、垢を除く」と唱えさせて精舎を掃除することを教えました。
以後チューダ・パンタカは釈迦のこの教えを守りただひたすらに掃除をし続け、ついには悟りの境地である阿羅漢果(あらかんか=六道を脱した涅槃の世界)に到達したのです。
仏門に入ってみませんか
私達は普通に生活している限り仏教に接することは少ないのですが、それでも旅行先で寺院を拝観したり、近所の寺院にお参りしたり、初詣に行ったりすることで仏教は意外と身近な存在なのです。
我が国の仏教はお葬式や法事のイメージが強く、寺院や僧侶には死んでから世話になるものと思っている人が多いのですが、本来であれば生きている内に仏教を学び、実践していかないと、死んでからではもう遅いのかもしれません。
菩薩というものは「仏門に入って修行をしている者」ということです、あなたも菩薩になることが出来るのです。
仏門に入るには寺院や僧侶との御縁を頂けば良いのですから、既に御縁がある人はその御縁を大切にして、御縁の無い方は私のような者で宜しければ頂いて下さいませ。
いきなり僧侶に成りたいとか思う方も居られますが、そんなに簡単なことでは御座いません。
仏教の世界での生活や考え方、そして日々の修行の延長線上にあることですから、物事には必ず順番というものがあるのです。
しかしながら自らの魂を向上させることはとても大切なことで、魂が向上することによって
- 心が穏やかになる
- 平和を好むようになる
- 争うことをしなくなる
- 人が好きになる
- 人から好かれるようになる
などの現実的な御利益もしっかり頂けるのです。
学ぶこと、祈ること、修行すること、実に充実した日々を送ることが出来るのです。