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般若(智慧)波羅蜜とは
般若(智慧)波羅蜜とは菩薩が如来になるための修行である六波羅蜜の一つで、仏としての智慧を備えることです。
般若とは
般若とはサンスクリット語ではprajñā(プラジュニャー)、パーリ語ではpaññā(パンニャー)で、真実を見抜く深い智慧のことです。
仏の智慧は経験で得られる知恵や学んで得られる知識でもなく、真実そのものであることから、仏教の修行の最終段階でようやく出現するものです。
如来の智慧は過去現在未来などの時間と空間を超えた世界の真実の姿を全て見通すことが出来ます。
般若波羅蜜の獲得
釈迦は悟りを得てからは真実を見抜く智慧を獲得し、輪廻転生の輪からも抜け出して如来になることが出来ましたが、釈迦の修行には六波羅蜜の布施波羅蜜、持戒波羅蜜、忍辱波羅蜜、精進波羅蜜、禅定波羅蜜の五つの要素を全て成し遂げた上で得たのが般若波羅蜜だったのです。
そういう意味では般若波羅蜜は仏教の最終的な目標になります。
般若波羅蜜の実践
私達が般若波羅蜜を実践しようと思ったら難しいことですが、常に物事の真実の姿を見続けることが大切で、般若の智慧が獲得できれば当然、善悪の区別や正しい決断、そして自分が何をすれば良いのかなどのことが分かるようになってきます。
完璧な般若の獲得は難しくとも、近づこうとする努力、精進波羅蜜が必要です。
そして禅定波羅蜜、禅定しないと正しい世界が見えてきません、そして…
六波羅蜜の実践
般若波羅蜜の獲得には六波羅蜜の項目すべての実践が必要なことに気が付きます。
布施波羅蜜
執着心から離れるために施すことが必要です
持戒波羅蜜
戒律を守っていないと正しい生活が出来ません、煩悩に負けてしまいます
忍辱波羅蜜
修行が辛くとも耐え忍ばなくてはいけません
精進波羅蜜
ひたむきな気持ちで努力する必要があります
禅定波羅蜜
心を静めて真実の世界を見極めます
般若波羅蜜
修行して得られた般若の智慧を他の人の救済に使います