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根本大塔とは
高野山にある根本大塔は真言密教の根本道場のシンボルとして建立されており、本尊は胎蔵界の大日如来、その周りには金剛界の四仏が配置され、16本の柱には十六大菩薩、そして四方の壁には真言宗を伝えた八祖が描かれていて、全体として立体的な曼荼羅世界を構成しています。
根本大塔の歴史
弘仁7年(816年)弘法大師空海は、高野山を真言密教の根本道場として定め、高野山の 総称として金剛峯寺と命名しました。
弘法大師空海は、高野山の造営にあたって壇上伽藍から始め、そこには金堂、大塔、西塔、僧房等の建立に心血を注ぎました。
根本大塔は弘法大師空海と真然大徳の二代にわたって建築され、816年から始まって887年頃に日本最初の多宝塔として完成したと伝えられています。
その後度々火災によって消失し、現在の建物は1937年(昭和12年)に空海入定1100年を記念して鉄筋コンクリートで再建されたものです。
根本大塔の大きさなど
根本大塔の高さや広さなどは
- 高さ16尺(約50メートル)
- 1階平面は方形
- 2階平面は円形
- 1階平面の幅16間(約30メートル)
根本大塔の由来
弘法大師空海が説く真言密教の曼荼羅の世界を具体時に現す塔ということで根本大塔と呼ばれますが、創建当時は「毘盧遮那法界体性塔」と呼ばれていたようで、毘盧遮那如来の悟りの世界を現した塔ということになります。
根本大塔内部の諸尊
根本大塔の中には仏像と柱に描かれた絵画の仏画があります。
本尊
根本大塔の本尊は「理」の世界を表す「胎蔵界大日如来」の仏像です。
金剛界四仏
十六菩薩
- 東方「金剛薩埵菩薩」
- 東方「金剛王菩薩」
- 東方「金剛愛菩薩」
- 東方「金剛喜菩薩」
- 南方「金剛宝菩薩」
- 南方「金剛光菩薩」
- 南方「金剛幢菩薩」
- 南方「金剛笑菩薩」
- 西方「金剛法菩薩」
- 西方「金剛利菩薩」
- 西方「金剛因菩薩」
- 西方「金剛語菩薩」
- 北方「金剛業菩薩」
- 北方「金剛護菩薩」
- 北方「金剛牙菩薩」
- 北方「金剛拳菩薩」
真言八祖
根本大塔の拝観
高野山に来たなら根本大塔は誰もが必ずお参りする主要な建築物です。
拝観の料金など
- 拝観料200円
- 拝観時間:8時半から17時まで(最終入場は16時45分)
- 場所:和歌山県伊都郡高野町高野山152
- 電話:0736-56-2011(金剛峯寺)
諸堂共通内拝券でお徳
諸堂共通内拝券を買っておけば根本大塔で使えます。
1枚2,000円で有効期限は2日間、下記施設にて利用可能です。
①金剛峰寺
②高野山霊宝館
③大師教会本部
④大塔
⑤金堂
⑥徳川家霊台
⑦奥の院
最後奥の院にて記念品の授与していただけます。
高野山観光協会の各案内所で購入可能