法華経とは

法華経は誰もが平等に成仏出来ると説かれる大乗仏教の代表的な経典で口伝で受け継がれ、経典として編纂されたのは紀元1世紀頃とされます。
経典の名称

経典の名称はサンスクリット語でサッダルマ・プンダリーカ・スートラ(Saddharma-Puṇḍarīka-Sūtra)と言い、「正しい・法・白蓮・経」の意味があり、
- 竺法護(中国西晋時代)は286 年に「正法華経」と漢訳し
- 鳩摩羅什(中国後秦時代)は406 年に「妙法蓮華経」と漢訳
我が国では鳩摩羅什訳の「妙法蓮華経」が多く流通し、一般的に「法華経」と言われています。
鳩摩羅什訳の「妙法蓮華経」は全八巻二十八品から成ります。
構成

法華経は釈迦の在世中に霊鷲山と空中に浮かぶ宝塔にて弟子達や諸菩薩、天部の神々などの前での説法をまとめたもので、「二処三会」(にしょさんえ)として知られています。
「二処」は
- 地上にある霊鷲山
- 虚空に浮かぶ宝塔
の二つの場所の事で
「三会」は
- 前霊鷲山会(ぜんりょうじゅせんえ)
- 虚空会(こくうえ)
- 後霊鷲山会(ごりょうじゅせんえ)
の三つの説法の場面です。
前霊鷲山会

悟りの境地に至る過程に於いて人間の心の進化は、地獄 – 餓鬼 – 畜生 – 修羅 – 人間 – 天上 – 声聞 – 縁覚 – 菩薩 – 仏の十の世界に分けることが出来、それぞれの世界に住人が居るとされます。
釈迦は霊鷲山に集まった天神・声聞・縁覚・菩薩たちの前で説法し「一仏乗」の教えを説きます。
「一仏乗」とは仏になることが出来る唯一の教えのことで、法華経の内容そのものです。
「二乗」(声聞・縁覚)も含めて最終的には誰もが皆仏になることが出来ると説きます。
虚空会
空中に多宝如来が乗る多宝塔が現れてその中で釈迦が説法し、誰もが知らない真実を説きます。
それは仏の寿命が無限であって常にこの世に存在しているが、衆生を目覚めさせるために敢えて涅槃に入るふりをしているのである(如来寿量品)
従って釈迦とは歴史上の釈迦だけでなく永遠の釈迦であり久遠実成(くおんじつじょう)の仏であり、釈迦の大慈悲によって衆生が永遠に救われるのです。
後霊鷲山会
説法の場が再び地上の霊鷲山に戻ります。
法華経の教えを信じ広めることの功徳や、観世音菩薩の救済力、普賢菩薩の守護の誓い等、法華経を信じて信仰の糧となす人達を励ます内容が説かれています。






