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水子とは
水子とはこの世に生まれてくることが出来なかった子供、この世に生まれてきても命の短かった子供のことで、子を失くした親として辛い日々を送ることになります。
水子の歴史
水子の歴史はまさに人類の歴史であり、今の時代では医学が発展していて生まれる前の命の選択などが出来るようになってきましたが、明治時代以前のどの時代においても、或いは有史以来、命は授かるものであり、些細な病気でも死ぬようなことがあったので、子はたくさん産むものであり、親も長生き出来ませんでした。
平均寿命としては今の時代では80歳を超えるようになってきましたが、歴史的には安土桃山時代で30歳程度、室町時代で15歳程度、平安時代で30歳程度、縄文・旧石器時代が15歳程度という短命であり、子供がたくさん生まれたにしてもすぐに亡くなってしまう要素が平均寿命を引き下げる最も大きいの要因なのです。
歴史的にみても膨大な数の水子さんがおられた訳ですが、あまり特別扱いはされなかったようですが、また次なる命になって生まれてくるようにとの願いが込められていました。
明治時代以前の古いお墓の戒名版(墓碑)を見てみますと、必ず○○嬰児(えいじ)、○○孩子(がいし)などの戒名が刻まれていますが、それらは水子さんのことです。
水子さんも供養の対象として崇められていたのです。
水子の種類
水子には流産や生まれた後に亡くなった子もいれば、人工中絶などで生まれる機会が無かった子など、様々なケースがあり、望まない妊娠や許されない結婚で中絶することもあります。
亡くなった子から見れば望まれていたのに亡くなってしまった場合と望まれなかったという理由で殺生された場合があります。
望まれなかった水子
結婚するつもりが無いのに出来てしまった、出来た子が誰の子か分からない、まだお互い若すぎる、育てる自信がない、お金が無いなどの理由で中絶したり、場合によっては、もてあそばれた、強姦されたなどによる妊娠中絶もあります。
今の日本では「母体保護法」により本人と配偶者、パートナーの同意があれば中絶できますし、場合によっては母親一人だけの同意でも中絶は可能ですから、医療行為として気軽に行われていますが、望まれなかったにしても「殺生」という罪の意識に悩み苦しみ続ける方はたくさん居られますし、妊娠というものが母性を目覚めさせる体の変化を伴うものだけに、喪失感という形で苦しむ方も居られます。
水子と殺生
中絶で水子になった場合には、自分が直接に手を下した訳ではありませんが仏教的には殺生になってしまいます。
生き物は生きる権利を持って生まれてくるのですから、生きる権利を奪ってしまったということになるのです。
殺生は仏教的にも最も重い罪であり、絶対に行ってはいけないこととされますが、私たちは肉や魚を食べたり、ゴキブリを殺したりなどの殺生を、何の罪の意識もなく行っていますが、無益な殺生は止めるべきです。
生まれるはずだったのに生まれることが出来ずに死んでいったことは殺生にはなりません。
しかしいかなる場合に於いても母親というものは命の喪失に対して深い悲しみを抱くものです。
その悲しみは精神的に悲しい夢を見続けたり、姿が見えたり声が聞こえたりなどの現象として現れます。
殺生としての罪の意識があるのなら、以後は殺生をしないように心掛けることが大切で、亡くなった子に対する喪失感で苦しむのなら供養して差し上げるべきです。
水子と地蔵菩薩
霊園や墓地に行きますと、お墓の中に水子地蔵が立っているお墓が結構あるものです。
水子さんと地蔵菩薩にはどういった関係があるのでしょうか。
地蔵菩薩物語
地蔵菩薩は死後の世界の入り口である賽の河原で活躍しておられます。
賽の河原(さいのかわら)とはこの世とあの世の境に流れる三途の川の岸辺で、この世の側の岸であり、丸い石がゴロゴロと無数に落ちている河原の事です。流れている川は「三途の川」です。
水子は心の穢れの無い子供なのですが、ただ一つの「親を悲しませた」という罪のためにあの世の世界に渡ることが出来ません。
その罪滅ぼしのために河原の石を拾っては積み、拾っては積みと、石塔を作って供養しています。「一つ積んでは父のため…一つ積んでは母のため…」
賽の河原には鬼が居て水子が作った供養塔を壊してしまいます。
それでも水子は泣きながら石塔を作るのです。「一つ積んでは父のため…一つ積んでは母のため…」
慈悲のお地蔵様が水子を助けるためにやってきました。
お地蔵様は子供に罪のないことを知っています、仏の世界に連れていってくれるのです、水子の救済をお地蔵様にお願いするのが水子供養、お地蔵様は仏の世界大日如来の御使いです。
水子のために自分で出来ること
せっかく生まれてくるのを楽しみにしていたのに、かわいそうなことをした、残念、辛い。
子を失くした親の苦しみはとても深く、辛い日々を送るだけですが、生きてさえいればどんな事でもしてあげるのに、もう居ないから何もしてあげられない。
何かしてあげたいと思っていても実際には何も出来ないものなのです。
供養すること
思ってあげる事が最大の供養なのですが、それでも何か形にしてあげたいと思うのでしたら、骨壺でも位牌でも写真でも母子手帳でも構いませんからお祀りして、おもちゃやお菓子などを手向けてあげて、手を合わせるだけでも構いませんし、地蔵菩薩の真言を唱えても良いでしょう。
勤行としてお勤めしても良いかと思います、真言宗のお勤めは亡き人の供養になりますし、地蔵菩薩の真言も入っています。
体調が悪い人
子供さんが生まれる前に流れてしまったような方は、その後も体調が優れない、気分が悪いなどの症状で苦しむ方が多いものです。
こういう時にインチキな霊能者に、水子供養しないとどんどん不幸になりますと騙されて多額のお金をつぎ込んでしまう人が多いですから、気を付けて下さい。
如何にも霊の世界が見えて水子さんが何かを欲しがっているとか、先祖の誰が悪いとか、そういう世界のことを引っ張り出すペテン師がいくらでも居ます。
水子さんは何も悪くないのですから、自分で手を合わせて供養してあげましょう。
体調が悪いことも水子さんは気に掛けてくれて、必ず治るような力に成ってくれるはずです。
霊的な事を感じる人
声が聞こえた、姿が見えた、気配を感じるような人が多いのも事実です。
人に言っても中々分かってもらえないことですから、余計に自分一人で悩んでしまいます。
自分で出来る供養をしてもどうにもならない時にはやすらか庵で一度供養して貰ったら良いと思います。
水子のための供養とは
水子と言えども命なのですから、亡くなってしまった事に対しては祈ってあげましょう、供養して差し上げましょう。
やすらか庵の供養
やすらか庵では水子供養もしています。水子さんはある意味不幸な魂なのですが、必ず守ってくれる魂になります、体調の事や精神的なことで気になる人は一度水子供養してみてください。必ずプラスの力に成っていきます。
やすらか庵では御札を作って1か月間の供養を致します費用は5千円でございます。
御札を作って毎日供養し、必要でしたらその御札は1か月間の供養後にお送り致します。
また直接やすらか庵に来て頂きましたら水子供養させて頂きます。
直接来られる方はお電話で予約してください 0120-655-480 やすらか庵