御札の貼り方

御札やお守りの期限

寺院や神社で頂いた御札には神仏の魂が入っていますので、御札の種類や用途に応じた場所に適切に貼る必要があります。

一般的な御札

新年祈願の御札

寺院や神社で頂いた一般的な神仏の御札は、何処にどのように貼ったら良いのでしょうか。

貼る場所

家族健康のイラスト

御札というものは居間や台所などの皆がよく集まる場所に貼ります。

家の入口の玄関に貼ることもあります。

或いは門構えがある時には雨の掛からない高い場所に貼ることもあります。

部屋毎に複数の御札を貼っても構いません。

子供の受験の時などは子供部屋に合格祈願の御札を貼ります。

御札の向き

コンパスのイラスト

南向きが無理なら東向きか南向きでも構いません。

家の立地の都合でどうしても北向きになる場合はそれで結構です。

基本としては御札が明るい光が差す方向に向くようにします。

御札の高さ

お札の祀り方

貼る位置としては腰より高い位置に両面テープなどで貼り、鉄の壁や柱ならマグネットで押さえても構いませんが、画鋲で刺して貼ることは止めましょう、神様を刺すことになります。

写真立ての中に入れても良いですし、額縁の中に入れても良いでしょう。

御札や御守りは大晦日や初詣の時に頂いて翌年の大晦日や初詣の時にお返しして新しい御札を頂くようにします。

引越しなどで返しに行くことが出来ない時にはお焚き上げ供養を利用しましょう。

鬼門除けの御札

鬼門除けの御札

鬼門とは 鬼門とは鬼が出入りすると言われる北東(艮うしとら)の方位のことで、反対方向の裏鬼門と言われる南西(坤ひつじさる)と併せて、万事において忌むべき方角とされています。

鬼門に貼る御札のことを鬼門除けの御札と言います。

艮と坤にトイレ、水回りなどがある場合には、入り口の上の方に貼り、御札の下を人が出入りして構いません。

位置としては腰よりも高い位置が理想です。

御札は画鋲で刺してはいけません、テープで貼ってもマグネットで止めても構いません、両面テープで裏側から止めても構いません。

一番丁寧な方法は写真入れのような額縁に入れてお祀りすることです。

御札の前を通る時には2拍掌(パンパン)します。

表鬼門と裏鬼門の両方に貼るのが理想で、鬼門や裏鬼門に障りのない間取りであっても御札を貼っていて構いません。

三宝荒神の御札

三宝荒神の御札

三宝荒神はかまどの神で、昔は薪を使って火を焚いて調理していたのですから、火の粉が飛んだり火の不始末などで特に台所は火事の多い場所でした。

また台所は食事を調理する所ですから、家族の健康や長寿などに影響を及ぼす大切な場所でもあるのです。

そういった台所で火を焚くことは火の神を扱うことになりますので、火の神を祀ることによって家と家族を守ってもらうというのが荒神信仰なのです。

しかし近年の台所には薪を焚くようなかまどがなく、電化が進む台所では火を使うようなことがありませんので、火の神の出番がありませんが、三宝荒神は火の神と言うよりは、むしろ台所の神としての地位を確立していますので、台所の窓ではない方の壁に御札を貼ってお祀りします。

専用の神棚を置いて三宝荒神を祀ることもあります。

立春大吉の御札

立春大吉の御札

立春大吉の御札は門や玄関などの家の入口に貼るのが理想ですが、家の中の台所や居間、神棚仏壇でも構いません。

立春大吉の御札は縁起物としての性格が強く、貼る場所に拘りませんが、本来の目的からすればやはり門や玄関です。

貼る時にはテープなどで貼り、画鋲などで刺したり、くぎで打つようなことはしません。

貼る位置は低い所よりもなるべく高い所が良いです。

立春の日の朝に貼って一年間お祀り致します。

合格祈願の御札

合格必勝、学業成就の御札

合格祈願の御札は受験する人の勉強部屋に貼ります。

自分の机の前の高い位置に貼れば常に守ってもらっているという実感が湧きます。

毘沙門天の御札は南か東向きにお祀りしますが、これは明るい方向という意味で、方角にこだわらなくても、部屋の中では一番明るい方向に向けて下さい。

毎日パンパンと拍掌して一礼するだけでも構いません。

御札を貼る以外の方法

紙のお札

御札は部屋に貼る以外には、神棚に入れる、机やタンスの引き出しに入れる、バッグに入れる、枕の下に入れるなどの祀り方があります。

神棚の中に神様の御札を入れる

神棚-お焚き上げ

上の写真のような扉が3つある三社造りの神棚では中央に神宮大麻、右に氏神神社のお札、左に崇敬神社のお札を奉納します。

扉が1つの一社造りの神棚は、お札を重ねて奉納しま、神宮大麻、氏神神社のお札、崇敬神社のお札の順に重ねます。

毘沙門天は神としての性格が強いので、崇敬神社のお札の所に毘沙門天の御札をお祀りして構いません。

仏壇の引き出しに入れる

仏壇礼拝のイラスト

仏壇の中に御札を貼る人も居られますが、仏壇は位牌過去帳などと共に先祖供養の祭壇になりますので、本来は神社や寺院で頂いた御札を貼る場所ではありません。

同様の理由で仏壇の引き出しは御札を入れる場所ではありません。

タンスの引き出しに入れる

タンスの写真

机やタンスの引き出しに入れる時にはなるべく高い位置の引き出しに入れて、引き出しに入れてある物の一番上にそっと置きます。

神社や寺院で頂いた時の封筒に入ったままで構いませんが、御札の正面が上向きになるように置きます。

枕の下に入れる

念仏来迎のイラスト

病人の枕の下に病気平癒祈願の御札を入れる時にはビニール袋を被せてから枕の下に敷きます。

そのまま入れますと汗でふやけてしまうことがありますので、ビニール袋、ジプロック、クリアファイル、カードケースなどに入れてから枕の下に敷いてあげましょう。