お祓い

お祓いとは

神道では穢れというものを忌み嫌いますので、禊(みそぎ)、祓(はらい)と言って穢れを払うことを大切にしています。

禊(みそぎ)は体の穢れを落とすことで、祓(はらい)は罪や災いを取り除くことなのです。

私達に悪い物が憑かないように、そして憑いてしまった悪い物を取り払うのがお祓いの役割です。

お祓いの効果

お祓いは本来は罪や災いを取り除くことですが、現代では車のお祓いや、厄払い(祓い)で知られているように、災難が降りかからないようにとの意味合いが強く表れています。

交通事故や怪我、病気などの災難というものは突然降りかかってくるもので、自分がいくら気を付けていてもどうにも防ぎようが無かったり、次々と繰り返し起こったりするものです。

お祓いは科学的に証明されたものでなく、薬でも医療行為などでもありませんので、絶対に効果がある訳ではありませんが、災難が起こらないようにと祈ったり祈願したりする宗教でしか救われないことも世の中にはたくさんあるのです。

私達の目に見えない世界では良い神様も居れば疫病神、貧乏神などの悪い神々も居て私達に取り憑いて悪さをすることがあります。

しかし悪い神々も何の理由も無く取り憑いたりはしません、私達が暗い気持ちで毎日を過ごす結果として取り憑くのですが、取り憑かれたら最後、不幸の連鎖が始まるのです。

こういう時にお祓いは絶大な効果を発揮して悪い神を取り払ってくれて、幸せのきっかけを作ってくれるのです。

お祓いを受けるには

お祓いと言えば神社の神官が大麻(おおぬさ)と呼ばれる紙垂とよばれる和紙が付いた棒を振っているシーンが目に浮かびますが、お祓いは神社だけで行われているものではなくて、寺院でも行われています。

檀家さんを持たない寺院で信者さんが参拝に来るような寺院ではお祓いはしますが、檀家さんがあって法事やお葬式、お墓の管理を専門に行う寺院ではお祓いをしない傾向にあります。

また神社でも多くの人が参拝に来るような神社で行われている傾向が強いです。

お祓いを受けるには近所の寺社でも構いませんし、多くの人が訪れるような寺社に行って厳粛な雰囲気で受けるのも良いかと思います。

但し料金不明で怪しげなお祓いをしている所もありますので要注意、先祖霊や動物霊などを持ち出して除霊するような寺院も要注意です。

お祓いの種類

お祓いを受ける対象と内容によって次のような物があります

家のお祓い

家のお祓いは家祈祷(やぎとう)とも言って、家や土地を祓います。

地鎮祭は家を建てる前の土地のお祓いで、土地神に加護を請い、工事の安全も願います。

家祈祷は今ある家に対してお祓いをします。

人のお祓い

人のお祓いは入学、入社などの人生の節目としてのお祓いや、安産などの生命の無事を願うお祓い、そして厄払い(祓い)などのその年の年回りに関するお祓いのことです。

人の人生に於いては病気や災害、事故などの災難に遭遇すればマイナスの影響を受け続け、不幸になってしまったり、人生転落ということもありますし、場合によっては命を落としてしまうこともありますので、そうならないように願うのがお祓いであり、万一そうなってしまっても、出来るだけ早く災難から立ち上がることが出来るように願うのがお祓いなのです。

車のお祓い

車はとても便利で仕事にも役に立ちますし、プライベートでも幸せな時間を作ってくれますが。

そんな便利な車でも一歩間違えば人を傷つけてしまったり死亡事故になったりと走る凶器になることもありますし、自分がいくら気を付けていても被害者になって無念の思いをすることがあるのです。

任意保険に入るなどのことはもちろんのことですが、それ以上に事故は起こしたり起こされたりで人生が変わってしまうのです。

自分ではどうにもできないことがあるものだと痛感するのが事故なのです。

新車を買ったり、車を買い替えたりした時には車のお祓いを受けて交通安全の御守りも頂きましょう。

お祓いの費用

お祓いには家のお祓い、人のお祓い、車のお祓いがありますが、費用の大まかな目安としては

家のお祓いの費用

  • 地鎮祭…神主に2~3万円(車代5千円~1万円)、お供え代として2~3万円
  • 家祈祷…神主に2~3万円(車代5千円~1万円)

人のお祓いの費用

  • 本堂、拝殿に上がってのお祓い…3千円~1万円

車のお祓いの費用

  • 車を持ち込んでのお祓い…3千円~1万円

お祓いをしてくれる神社

お祓いが受けられる有名な神社は

明治神宮

明治天皇と昭憲皇太后をお祀りする神社、大正9年建立。

初詣の参拝者数は毎年300万人と日本一を誇り、海外からの参拝者も多く集まる神社です。

結婚式の式場としても人気があり、中々予約が取れません、明治神宮で結婚式を挙げた有名人は、王貞治・神田うの・本木雅弘・戸田菜穂・柳楽優弥など多くの有名人がいます。

場所:東京都渋谷区代々木神園町1番1号

神田神社

江戸時代には「江戸総鎮守」として江戸の守り神となっていました。

御茶ノ水駅、秋葉原駅からでも徒歩で行くことが出来る神田明神は東京の観光スポットでもあります。

場所:東京都千代田区外神田2-16-2

日枝神社(ひえじんじゃ)

「江戸山王大権現」と称され、徳川家康入城後の江戸城の鎮守として、また将軍家の産土神として江戸300年間を通じて東都第一の社として崇敬されまたという歴史があります。

三代将軍家光公誕生の地でもあります。

場所:東京都千代田区永田町2-10-5

お祓いをしてくれる寺院

お祓いが受けられる有名な寺院は

西新井大師総持寺

災消除の祈願寺として創建された由来を持ち、江戸時代には女性の厄除け祈願所として名を馳せました。

場所:東京都足立区西新井1-15-1

川崎大師

毎年300万人もの初詣参拝者を集める川崎大師。関東三大師のひとつであり、厄除け大師として有名です。

場所:神奈川県川崎市川崎区大師町4-48

成田山新勝寺

千葉県成田市成田にある真言宗智山派の仏教寺院であり、同派の大本山の一つ。

1070余年の歴史をもち、年間1000万人を超える参詣者が訪れる全国有数の寺院です。

場所:千葉県成田市成田1-1

自分でお祓い

神道では「祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え」(お祓い下さい、お清め下さい、神様のお力により、お守り下さい、幸せにして下さい)と唱えますが、掃除に例えれば「祓う」は埃などを払うことで、「清め」は綺麗に洗う事です。

自分で祓う理由

お祓いとは自分に憑いている悪いものを払うことで、私達はいろんな所に出かけて知らない内に悪い物がたくさん憑いているのですが、案外そういったことに気が付かずに生活しているものです。

何か体調がおかしい、頭や首、肩のあたりが重たい、時々息が苦しくなる、前向きになれない、落ち込んでしまう、悪いことばかり考えるなどの症状は、何かに憑かれていることによっても起こります。

まずは病院に行って、それで治るのであればそれ以上深く考えることはありませんが、どうにもならない時に自分で祓う方法を試してみて下さい。

大声で笑う

七福神のイラスト

これは間違いなく効果がある方法で、お金のかからない方法ですが、こんなことを言ってもお金にならないので、言う人は限られていますが、何かに取り憑かれる正体は、疫病神貧乏神死神の類であり、一応神様なのですが、世の中には悪い神様もおられますので、なるべく関わらない方がよい神様です。

こういった悪い神様は陰気なことが大好きで人が不幸になることを最大の喜びとしていますので、幸せの象徴である「笑い声」が大嫌いであり、常に笑い声が聞こえてくる家には決して近づきません。

悪い神様の撃退法は毎日大きな声で笑うことです、毎日笑い続ければ必ず逃げていきます。

おもしろいことが無いから笑わないという言い訳はいけません。

おもしろいことは自分で作り出すか、本当に何も無ければビデオの漫才や落語でも構いません、「腹の底から」思いっきり笑う事です。

高齢者だけの夫婦になったり、お一人様になってしまったら、日々の話題も少なく単調な生活が続き、会話をすることも無くなってきますが、こういう世帯にも悪い神様が入り込んできます。

歳を取って大きな声で笑えなくなったら、小さな声でも、声が出なくても構いません、「嬉しい」を表現するための笑いがあれば幸せになれるのです。

笑うことでとても縁起の良い神様は七福神です。

七福神は皆で笑うことで幸せを振りまく神であり、正月に家にやって来る来訪神なのです。

七福神の絵を掲げるだけでも良いですし、正月早々笑い声の聞こえる家には必ずやって来ます。

真言を唱える

真言を唱える

悪い神を撃退するには良い神様に付いてもらうのが良い方法です。

良い神様に付いてもらえば日常的に神々を身近に感じることが出来るからです。

唱える回数は7回、21回、108回、千回、何回でも構いません。

神道

神道の方は一礼二拍掌の後、「祓え給い、清め給え、神(かむ)ながら守り給い、幸(さきわ)え給え」でも構いません。

光明真言

光明真言

大日如来の光明、大宇宙の大きな力のエネルギーが込められている真言が「オン・アボキャ・ベイロシャノウ・マカボダラ・マニ・ハンドマ・ジンバラ・ハラバリタヤ・ウン」です。

効果などについては光明真言で詳しく説明しています。

毘沙門天真言

絶対に魔を寄せ付けない最強の神としての毘沙門天の真言は「オンベイシラマンダヤソワカ」です。

毘沙門天真言についての効果は毘沙門天開運法で詳しく説明しています。