厄災消滅とは

お祓い

厄災消滅とは身に降りかかる厄や災難が降りかかることなく無事に過ごすことで、寺院や神社に参拝して厄災を払う祈願を受けることを厄払いと言います。

厄とは

疫病神のイラスト

厄とは一定の年齢に達した時に起こりやすい体調の変化からくる不調のことで、女性なら結婚、出産、閉経などの時期が人生に於ける一大事となり、男性なら結婚、仕事、退職などの時期であり、男女共に精神・肉体的に大きな変化が訪れます。

昔から言われている厄として33、42、61の大厄があり、数え年で該当する年齢が本厄となり、本厄の前の年が前厄、本厄の後の年が後厄と言われて3年間続く厄となります。

厄には大厄の他に小厄、八方塞などの厄があります。

厄は不幸をもたらす厄病神の仕業であるとも言われますので、疫病神が家に憑かないように、そして家に憑いてしまった疫病神を追い払うための行事として節分の豆撒きがあるのです。

大厄

33歳、42歳、61歳などの大厄と言われる厄年に該当する人は人生に於いての大きな災難に遭遇しやすいことから、予め厄払いして厄を払い落とすことにより災難を避けたり、大難を小難に変えたりして無事に過ごすことが出来るのが厄払いです。

  • 33歳は女性の出産、子育てなとで生命の危機が訪れます
  • 42歳は仕事と家庭の多忙で精神の危機が訪れます
  • 61歳は還暦、命が一巡して燃え尽きる危機が訪れ、乗り越えれば第二の人生が始まります

大厄は本厄と言われる厄年の前後に前厄と後厄が付きますので、3年間続く厄ということになり、他に小厄、八方塞などの1年限りの厄もあります。

八方塞り

八方塞とは本命星(自分の生まれ年の九星術上の星)が中宮に入る年です。 この宮中に入る年は、四方八方を塞がれていることから、八方塞がりと言い何をしても良い展開が出来ないと言われます。

小厄

小厄とは年齢に4や9が付く或いは11などの並びの数字になる厄のことで、大きな役ではありませんが、かと言って気を付けるべきであります。

災いとは

台風被害

災いとは事故や自然災害などの外部からの要因で不幸をもたらすことで、自分の力ではどうにも出来ないことが多いものです。

古くは災いには水の災い、戦いの災い、火の災いがあると言われていました。

水災

水災とは洪水、高潮、土砂崩れ、落石等による災害のことで台風や暴風雨などで大雨が降ったり海の潮が溢れてきた時に起こる災害です。

毎年台風シーズンになると必ず何処かで起こる災害で、近年では異常気象によるゲリラ豪雨の被害も必ず起こるようになりました。

水に流されたり崖崩れによる行方不明や死亡事故、家屋の水没は甚大な被害となります。

戦災

第二次世界大戦の敗戦以来、我が国では戦争が起こることなく、平和な状況を維持してきましたが、今の時代は身近な国で実際に戦争が勃発し、領土の侵略によるにらみ合いや軍事行動は戦争の一触即発の危険性を秘めています。

国同士の戦いになれば誰もが皆巻き込まれてしまい、相手を殺さなければ自分が殺されるという、生き地獄の世界が展開されることになり、自由が奪われ、仕事や家、お金、そして大切な家族さえも戦争の犠牲になるのです。

火災

明治時代頃までは電気やガスの普及率は低く、家の中で照明や暖房、調理、お風呂などで火を使うような機会がたくさんありました。

火の粉が飛んだり火の不始末での火災がとても多く、時には近隣を巻き込んでの大規模火災にもなっていたのです。

山火事や野焼きの火が延焼しての火事も多く、今の時代のように難燃材や不燃材が普及していなかった時代の家は一度火が着くとあっという間に燃えてしまうのでした。

昔の家は火をよく使う台所には火の神様である荒神様が祀られていて、家の中は火の神や水の神、トイレの神などがあちこちに鎮座して家を守っていたのです。

火災が起こりますと財産が全て灰になり、場合によっては大切な家族までも失ってしまいます。

現代の最新式の住宅でも火事はありますし、ひとたび大震災が起これば地域全部が火の海になってしまうこともありますので、神様に守ってもらうことは大切なことです。