三回忌とは
三回忌とは故人が亡くなってから2年目の命日に行う法事のことです。
三回忌の由来
三回忌とは故人が亡くなってから2年目の命日に行う法事のことです。
故人が亡くなって一年目が一周忌であるのに対してその次の年、つまり二年目の命日が三回忌になりますので一周忌と三回忌では数え方が違う事になります。
三回忌は年忌法要或いは回忌法要と言われる法事の最初の年になるのです。
年忌法要は故人の魂が長い旅の道中にて迷わぬようにと願い功徳を届けるための供養であり、古来より我が国に伝わる先祖祀りとしては家の守り神になって子孫を守るための修行期間のようなものです。
「三」の意味
三回忌の「三」には数字の三の意味があり、物の個数が三個あるという事です。
家族の在り方で言えば「一」は人が一人で居ることで「二」は「仁」で人と人とが出会って夫婦になること、そして「三」は「産」で子供が増えることですから、増えるという特別な意味があります。
我が国での仏教に於いてもたとえば真言を唱える数が「三」と「七」が重宝されるのは、三が三宝や三密などの仏教の基本的な数字であること、そして七が「質」で物事の本質を表す根本であり質の向上が魂の向上につながることとして重宝されて七福神のような七つの神様の集合体に変化しているのです。
三回忌の目的
三回忌の大きな目的は回忌法要としてのスタートであり、生きている者も亡き人も死という現実をしっかりと受入て、魂の旅へ向かうことへと気持ちを切り替えることです。
チベットの死者の書では四十九日で魂が輪廻転生して生まれ変わっているとされるのに対して我が国では50年或いは33年かけて家の守り神になるという信仰が根底にあるからで、その信仰と仏教が融合した結果として十三仏の信仰になっています。
更には死後には生前中の犯した罪の裁判があって、その裁判の結果次第で次の行き先が決まるという中国の十王の思想とも融合して我が国独自の先祖供養の形が出来上がっているのです。
三回忌法事はいつ?
三回忌の法事は三回忌の命日の日に行うのが正しいのですが、実際には参加する人の都合も考えて、命日よりも少し早めの土日に開催することが通例になっています。
法事を開催する時に気を付ける事は、開催日を命日もしくは命日よりも前に行うことです。
命日よりも後になりますと他の人からは命日を忘れたのかと思われてしまうからです。
三回忌法事の開催は
三回忌の法事は一周忌の次の年の法事ですから、亡き人の法事は三回忌までは連続していますので、休みなしという感じで続くものです。
三回忌の法事が済めばゃっと一段落できるのです。
昔から三回忌までの法事は他の人の法事と一緒にしてはいけないと言われるのは、三回忌までは亡くなった人にだけ供養を手向けないといけない大切な時期であるという意味だったのです。
ですから一周忌の法事は他の方の年忌法要と一緒にすることは避けてその方だけのために行い、法事の仕方としては普通の年忌法要の仕方と同じで構いません。
三回忌の法事の守り本尊は阿弥陀如来になります。
- [十三仏] [法事] [命日から]
- 不動明王 初七日 7日目、6日後
- 釈迦如来 二七日 14日目、13日後
- 文殊菩薩 三七日 21日目、20日後
- 普賢菩薩 四七日 28日目、27日後
- 地蔵菩薩 五七日 35日目、34日後
- 弥勒菩薩 六七日 42日目、41日後
- 薬師如来 七七日 49日目、48日後
- 観音菩薩 百か日 100日目、99日後
- 勢至菩薩 一周忌 2年目、1年後
- 阿弥陀如来 三回忌 3年目、2年後
阿弥陀如来は梵名をアミターバ(अमिताभ, Amitābha)、あるいはアミターユス (अमितायुस्, Amitāyus)と言い、大乗仏教の如来です。
阿弥陀如来の浄土は西方の極楽浄土であり、脇侍としての観音菩薩と勢至菩薩を従えて白い雲に乗って死者を迎えに来るという阿弥陀三尊の来迎図が平安時代の浄土信仰の影響で盛んに描かれました。
宝蔵菩薩が四十八の請願を立てて修行した結果として阿弥陀如来になったと言われています。
数ある浄土の中でも誰もが知っている浄土が西方極楽浄土なのです。
浄土宗では阿弥陀如来に救われるには、ただひたすらに念仏するしかないと説いています。
念仏さえすれば誰でも必ず救われるという教えが多くの人に指示されているのです。
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一周忌の後が三回忌となるのは、数え年の数え方を故人に当てはめるからで、厳密には、人は亡くなる一年前から、ゆっくりとあの世に向かっていくといいます。ですので亡くなって一年は、あの世に生まれて二歳ということになります。そういう訳で三回忌となると聞いたことがあります。生きている時も数え年なら、亡くなっても数え年で数えるのです。