散骨供養の疑問
寺院での供養は檀家制度から引き継いだお墓を基本とした先祖供養ですから散骨供養に関しては否定的な寺院が多いのが現状です。
寺院とお墓
インドや中国の寺院と違って我が国の寺院にはお墓があって葬儀や法事などの先祖供養の業務が中心になっていることが大きな特徴です。
いわゆる葬式仏教と言われる仏教が行われているのですが、釈迦の説いた仏教とは大きくかけ離れているのです。
しかしながら我が国で仏教が今まで続いてこれたのは、先祖供養の賜物でもあるのです。
寺院と散骨
寺院とお墓との関係は重要で、寺院は檀家の先祖の墓と遺骨を守っているようなもので、寺院に人の流れがあって線香の香りが絶えないのは、お墓参りに来る人の信心深さによるものです。
毎日寺院とお墓にお参りする人もたくさん居ますので、寺院の運営はそういう人達によって支えられているのです。
墓と成仏
亡き人の遺骨はお墓に入れて寺院で供養をしているからこそ成仏出来るのであって、今までの先祖が皆同じことをしてきたのだから、散骨するようなことをしたら罰が当たる、成仏できないなどと住職に説教されてしまいます。
しかしながら我が国では少子高齢化や人口の減少が確実に進んでいることから、今後に於いて後継者が居ない、墓の管理が出来ないという人が増え続け、墓じまいをする人が増えることから、寺院でも永代供養や合葬墓などの施設を作る所が増えてきました。
散骨に関する疑問
散骨供養はこれまでのお墓という観念を変えるもので、法律的な立場や宗教的な観点から検討していく必要があります。
散骨供養に関してたくさんの質問や相談をお受けした中で、良くある疑問や質問を質疑応答形式でまとめました。
- 散骨供養を行う時期は
- 散骨供養に宗旨、宗派はありますか
- 散骨供養は仏教的に正しいですか
- 散骨供養した後も法事をした方が良いですか
- 散骨供養しても成仏できますか
- 納骨と散骨供養は出来ますか
- 散骨供養の相談は出来ますか
- 散骨供養した場所はお参りしても良いですか
- 粉骨供養に付いて
- 宗派が違いますけど散骨供養をお願い出来ますか
- 代行散骨供養って何ですか
- 散骨供養は四十九日にした方が良いですか
- 散骨供養に戒名は必要ですか
- 遺骨を粉骨する必要がありますか
- 墓じまいして散骨供養出来ますか
- 散骨供養を委託することは出来ますか
- お葬式をしていませんが散骨供養出来ますか
- 散骨供養とお焚き上げ供養を頼みたい
- 遠方に住んでいますが散骨供養を利用出来ますか
- 僧侶から散骨は遺骨を捨てる事だと言われました
- 海岸や波打ち際での散骨はどう思われますか