等活地獄とは

等活地獄とは殺生の罪を犯した者が堕ちる地獄で私達が住む世界である閻浮提の下1万5千キロにあります。
地獄の構造と等活地獄

私達は生前の行いの善悪に応じて六道と言われる地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天界の六つの世界を生まれ変わり死に変わりしていることを輪廻転生と言います。
私達の生前中の善行と悪行の行いは死後に閻魔大王によって裁かれた結果として六道の行き先が決まるとされ、殺生などの悪行を犯した者は六道の中でも一番下の世界である地獄に堕とされて、苦しみの罰を受けることになります。
上から下まで8つの地獄が段階的にあって八大地獄と言われ、下から順に阿鼻地獄・大焦熱地獄・焦熱地獄・大叫喚地獄・叫喚地獄・衆合地獄・黒縄地獄・等活地獄と呼ばれ、下に行くほど受ける苦しみの度合いが大きくなり、生前中の罪の深さや積み重ねによって堕ちる場所が違ってきます。
私達の生前中の全ての行動は善行と悪行に分けられて秤にかけられ、秤の針の動き方によって行き先が決められるのです。
八大地獄の中でも等活地獄は一番上にあって受ける苦しみは最も軽いのですが、それでも苦しみの連続であることに変わりありません。
等活地獄の詳細

等活地獄は私達の住む閻浮提の下1万5千キロにあって、15万平方キロの広さがあります。
生前に殺生を行った者が落ちる地獄で、ここに堕ちた者たちは常に相手に対して憎悪を持ち、鉄の爪で相手がボロボロになるまで襲い掛かってついには息絶えてしまいます。
ところが時々涼しい風が吹いてきてまた元通りの体になって再び憎悪の争いを延々と繰り返すのです。
或いは空中に「諸々の有情、また「等」しく「活」(よみがえ)るべし」の声が聞こえるか獄卒の「活々(かつかつ)」の声で元通りの体になることが「等活地獄」の語源です。
衆人の寿命は500歳で、人間界の50年を第一四天王(四大王衆天)の一日一夜とした場合の500年が等活地獄の一日一夜であり、それが500年にわたって続くので
50×365×500×365×500→1,665,312,500,000
つまり人間界の年月では1兆6653億1250万年もの間苦しみ続けるのです。
等活地獄の四門の外には罪状に応じて更に十六の別地獄があり、「正法念処経」によれば代表的な別地獄として
屎泥処(しでいしょ)

鹿を殺し、鳥を殺した者が堕ちる地獄。
極熱の屎泥があって空腹に耐えかねて食べると苦く、硬いくちばしを持った虫がその中にいて罪人が食べられる。
刀輪処(とうりんしょ)

物を貪って刀を使って殺生をした者が堕ちる地獄。
10由旬の鉄の壁に囲まれており、地上からは猛火、天井から熱鉄の雨が罪人に襲いかかり、樹木から刀の生えた刀林処があり、両刃の剣の雨も降り注ぐ。
瓮熟処(おうじゅくしょ)

動物達を殺して食べた者が堕ちる地獄。
獄卒が罪人を鉄の瓮(かめ)に入れて煎り豆のように煮る。
多苦処(たくしょ)

人を縄で縛ったり、杖で打ったり、断崖絶壁から突き落としたり、子供を恐れさせたり、拷問で人々に大きな苦痛を与えた者が堕ちる地獄。
十千億種類以上の苦しみが用意されており、生前の悪行に応じた形で苦しめられる。
闇冥処(あんみょうしょ)

羊や亀を殺した者が堕ちる地獄。
真っ暗闇で闇火(あんか)や熱風が罪人を焼いて苦しめる。
不喜処(ふきしょ)

法螺貝を吹くなど、大きな音を立てて驚かせたうえで、鳥獣を殺害した者が堕ちる地獄。
昼夜を問わず火炎が燃え盛り、熱炎の嘴の鳥、犬、狐などの獣によって肉や骨の髄まで食われる。
極苦処(ごくくしょ)

腹を立ててすぐに怒り、暴れ回り、物を壊し、勝手気ままに殺生をした者が堕ちる地獄。
常に鉄火で焼かれ、獄卒に生き返らされては険しい断崖絶壁の下に突き落とされることが繰り返される。






