声聞とは

声聞とは仏陀の声を聞いた仏弟子のこと或いは仏陀の教えに従って悟りを目指す出家者のこと。
法華経に於ける四大声聞

声聞とは文字通り声を聞いた人の事で釈迦の声を聞いた弟子を声聞ということがあります。
法華経「授記品」には釈迦が将来仏になると予言した「摩訶迦葉」「須菩提」「迦旃延」「目連」の四人の弟子について記されています。
- 摩訶迦葉(マハーカッサパMahākassapa)…釈迦の十大弟子の一人で頭陀第一と言われて清貧の修行を続け、釈迦入滅後の第一結集では座長を務めた。
- 須菩提(しゅぼだいSubhūti)…釈迦の十大弟子の一人で解空第一と言われて空の思想を最もよく理解した。
- 迦旃延(かせんねんKatyayana)…釈迦の十大弟子の一人で論議第一と言われて難解な論議を釈迦に聞いて理解した
- 目連(もくれんMaudgalyāyana)…釈迦の十大弟子の一人で神通第一と言われ優れた神通力の使い手、餓鬼界に堕ちた母を助ける盂蘭盆の話は有名
十界に於ける声聞

声聞は人が悟りの世界に到達する過程における一つの段階として言われることがあります。
十界とは天台宗に於いて人の全て心の境地を十の段階に分ける地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界のことです。
「十界」は地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界の「六道」と声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界の「四聖」(ししょう)で構成され十方界あるいは十法界とも言われます。
四聖とは天台宗に於いて六道に付け加えられた四つの心の状態の事で、仏教の最終到達点である悟りへの段階でもあり、四聖はそれぞれ悟界(ごかい)と呼ばれ、声聞と縁覚は小乗仏教に於ける悟りの境地である阿羅漢の世界であり、菩薩は大乗仏教に於ける悟りの世界、仏は大乗仏教では最高の悟りに到達した如来の世界です。
声聞界とは…僧や仏の声を聞き学んでいる状態で、他の様々な学問であっても学んでいる状態
声を聞くということの大切さ

現代に於いては相手の声を聞くということが特に必要とされています。
自分がああして欲しい、こうして欲しい、あれは嫌だ、これは嫌だということは誰もが言うことであり、自分だけの事しか言わない人がたくさん集まれば争いや喧嘩が始まります。
相手の声を聞くことで相手の気持ちや考えが分かり、協調性が生まれてきます。
仏教に於いては正しい法を聞くということが大切であり、仏教に於いての3つの宝である三宝は仏法僧であり、
- 仏…悟りを得た者
- 法…仏が説いた教え
- 僧…仏の教えを説く者
仏を敬い、仏の説いた正しい法を聞き、仏の教えを広める僧を敬うことが基本中の基本ですから、耳を澄まして仏の声を聞き、生活の中で正しい法を実践出来るように致しましょう。






