日蓮宗とは

日蓮宗とは日本仏教の宗派の一つで法華宗とも言われ、鎌倉時代の日蓮聖人を開祖とし、釈迦牟尼仏の説く法華経を最上の経典とし「南無妙法蓮華経」を唱えると仏になると説きます。
末法の時代

末法とは釈迦の入滅後1500年もしくは2000年過ぎたら釈迦の説いた教えを実践する者と悟りに入る者が居なくなる時期のことで、その考えを末法思想と言います。
釈迦の教えは教・行・証に分けられ
- 教…釈迦の説いた正しい教え
- 行…釈迦の教えを正しく実践する人
- 証…正しい修行の結果としての悟り
釈迦の入滅後に年月が経過することによって教は残るが形だけになってしまい、行・証がだんだん得られなくなってしまうという考えが出てきました。
末法の時代には天変地異が頻発し、飢饉や疫病が蔓延し、悪がはびこり世の中は乱れるとされ、大変に恐れられていました。
末法と法華経

鎌倉時代にすでに末法に入っているのなら、世の中の末法の様相が益々進んでいることからこれまでに興された宗教では救われなかったということであり、鎌倉幕府内部の権力闘争、天変地異、元寇などの国難が起こるのはまさに末法世相の証であるとして、阿弥陀如来信仰の浄土宗や禅宗、密教などを邪道とし、「真言亡国・禅天魔・念仏無間・律国賊」と激しく他宗を攻撃し、衆生が全く救われていないと説いたのです。
日蓮にとって末法の時代に衆生を救うことが出来るのはあらゆる経典の中で唯一「法華経」のみであると確信したのです。
五綱の教判

数ある経典の中から法華経を最高の経典と確信したのは、教・機・時・国・序のいずれにおいても法華経が至高であるとする「五綱の教判」によります。
- 教とは…数ある経典の中でも「法華経」が最高の経典であることを知ること
- 機とは…「法華経」の教えを受ける人の事で、教えを受けた人すべてが仏になるということ
- 時とは…今が「法華経」を広めるべき時の末法であること
- 国とは…「法華経」が広められる場所のこと
- 序とは…「法華経」が広められる場所にこれまでにどのような教えがあって、これからはどのような教えが広められるべきか知ること
本尊は

「法華経」の如来寿量品(にょらいじゅりょうぼん)に説かれる久遠実生成(くおんじつじょう)の釈迦牟尼仏を「本門の本尊」とし、一尊四士・二尊四士・一塔両尊・大曼荼羅などがあります。
- 一尊四士…釈迦牟尼仏を中心に、上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩の四大菩薩を脇侍とする
- 二尊四士…「南無妙法蓮華経」と書かれた宝塔の両脇に釈迦如来と多宝如来、その左右の脇侍に四大菩薩を配置したもの
- 一塔両尊…「南無妙法蓮華経」と書かれた宝塔を中心に左に釈尊座像、右に多宝如来坐像を配置したもの
- 大曼荼羅…日蓮自筆のもので中央に「南無妙法蓮華経」と書かれ、その周囲に諸仏、諸菩薩の名前が書かれている
題目と法具

日蓮は「法華経」の五字題目の「妙法蓮華経」、七字題目の「南無妙法蓮華経」を唱えることによって仏になると説きました。
「南無妙法蓮華経」を唱える時に次のような法具を使うことがあります。






